アメリカが抱える医療問題

今回は、アメリカ医療について考えます。

マイケルムーア監督の「シッコ (sicko)」(2007年8月公開)は、今アメリカが抱える医療問題をリアルかつ強烈に描いたドキュメント映画です。(私は衝撃を受けました。)

mmm3(わが家で「シッコ (sicko)」を鑑賞する時に撮影)

アメリカの医療制度の問題点がこのDVD1本でよくわかるように上手くまとめられています。

相手が大統領であれ、権力者であれ、関係なく、突撃取材で鋭く、しかもわかり易いのが特徴。
庶民の目線で描かれていて、一気に観てしまいます。(ドキュメント作品ですが、興味津々で全く退屈しませんでした。)さすが、権力に屈しない、マイケルムーア監督だ!と感心しました。

この映画を見て、アメリカに対する考え方がかなり変わりました。富裕層とそれ以外の格差が生死にかかわる医療制度にはっきり出ている点に驚きました。現状、資本主義の名のもとに、数パーセントの富裕層が、有利なように政治、規制、利益を支配している。という印象を受けました。

先進国の中で唯一アメリカは、国民皆健康保険制度がない国のようです。現状、アメリカでは、国民の6人に1人が無保険の状態で、毎年約18,000人が、医療費を払えないために治療を受けられずに死んでいくと言われています。また、アメリカでは民間の医療保険に加入できない人が約5000万人いるようです。

ヒラリー・クリントンが国民皆保険制度を設置するために立ち上がったが、利権団体、政府によって反対、潰されるシーンもリアルに描かれており、なんともやりきれない感じがしました。

世界のリーダーであるアメリカの医療に対する考え方に違和感を持ちました。「強者は弱者を救済する」ということが理解できない、一部のアメリカ富裕層の考え方に私は理解できませんでした。

この前書いた、キューバの医療の取り組みと比べると考え方が大きく違います。(それぞれお国の事情はあるでしょうが・・・)それぞれの歴史が違うといえばそれまででですが、国民皆保険の日本人の私からは理解しがたいように思いました。

アメリカンドリーム!ビジネスでは成功して青天井の富が手に入る資本主義国アメリカ。でも、その一方で、悲しい現実が起こっていることをこの映画を通じて知りました。おすすめの1本です。

東北に医学部新設が決定!東北医科薬科大

8月28日、東北に医学部新設!という明るいニュースが飛び込んできました。

文部科学省は、東北薬科大(仙台市青葉区)が申請した「東北医科薬科大」を新しい医学部として選定した。

医学部新設は、なんと1979年琉球大学医学部が新設されて以来だそうです。
実際には2016年春にスタート予定とのことです。(ということは37年ぶりですね)

東日本大震災からの復興支援、東北地域の医師不足の解消および地域医療の充実にぜひ貢献してもらいたいと思います。

この決定に行きつくまでには、裏でいろいろな駆け引きやドラマがあったようです。
東北のことや、日本の将来のことを考えると、この医学部新設は急ぐ必要があったと思います。

ですが、反対派の意見としては、「医師を増やすと質が低下し、医師が余る」と現在、コンビニの数より多くなった歯科医の例を出していたそうです。要するに自分たちを守る手段、つまり既得権益を守るために新規参入は阻止したかったというのが本音のなのかもしれません。

なにはともあれ、政治家や医師会の駆け引きは置いといて、本当に困っている患者のことを最優先に考えることが今必要だと思います。

せひ、一人でも多く、患者の事を思い、東北復興のことを思い、医師を志す若者が増えることを願います。

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前回、書きました、国際的に医療で貢献するキューバのように、日本も国内+国外に対して、医療面でもより一層貢献ができるようになれば・・・と思います。

東北医科薬科大、医学部新設おめでとうございます!
ガンバレ!東北魂

キューバの医療について

先日、アメリカが上映を拒絶した問題作のDVD、コマンダンテ(COMANDANTE)がレンタルショップにあったのでレンタルして鑑賞。
cuba-video

フィデル・カストロとオリバー・ストーン監督の興味深い会話を聞き入ってしまう。
(オリバー・ストーン監督の代表作:プラトーン、JFK 等)
最近、日本のプロ野球にもキューバ選手が入団し始めたが、キューバの歴史を知るうえで貴重な作品であった。

ちなみにコマンダンテ(COMANDANTE)はスペイン語で司令官という意味で、フィデル・カストロの愛称として使われているようだ。

今回このDVDを観て、これまで持っていたキューバやカストロに対するイメージが少し変わった。
戦争は反対だが、カストロという政治家&人間的な魅力がよく出ていて少し好感を持てた。

カストロは人間、国民を愛し、医療、学力のレベルアップに尽力したようだ。
また、キューバ政府は農村における識字率の大幅なアップや、教育と医療の無料化を実現している。

さて、キューバという国について少しまとめてみよう。
キューバ共和国
カリブ海の島国で、面積は約110,922平方キロメートル、人口は約1,124万人
社会主義国家で、国民は食糧や生活物資、教育および医療に至るまで基本的に無料。
言語はスペイン語。

乳児死亡率は1,000人当たり6.5人。
人口1000人当たりの医師数は、キューバでは6.4人(世界1位)
日本2.17人、アメリカ2.43、ドイツ3.50、フランス3.37、イギリス2.48
各国と比較しても、いかにキューバの医師の人数が多いかわかります。

キューバは医療を通じて世界に広く貢献しているようです。
キューバは災害のあった国に対して国連機関全体よりも多い医師、等の支援者を海外派遣し「世界最大の平和部隊」と高く評価されている。

ちなみに外務省によると、キューバ国民の医療費は無料だが、外国人は有料で、受診可能な医療施設も限定されているので、外国人旅行者などは、注意が必要のようです。